IDFA

James Haslam by James Haslam | 5月 19, 2021

4月26日、Apple からiOS 14.5がリリースされました。iOS ユーザーには新しいOSのアップデートを促すメッセージが表示されるようになり、これまでのアプリマーケティングが変わる時がやって来たのです。

では、実際はどうなのでしょうか?iOS 14.5のリリース以降、ポストIDFA時代に Liftoff を含むモバイル広告パートナー各社はApp Tracking Transparency (ATT)、SKAdNetwork (SKAN)、そしてiOS 14.5の初回告知以降にAppleが実装した新しいフレームワークについて、その影響を知るために関連指標を分析しました。

Liftoffではこれまで収集したデータをもとに、「選択肢を提示された場合、ユーザーはアプリ側にのデバイスIDの共有を許諾するのか?」「アプリマーケターはiOSへの広告支出を減らし、その他のチャネルに予算を寄せるようになるのか?」「iOS 14.5は広告費にどのような影響を与えるのか?」といったさまざまな質問に対する正確な指標を作成しました。

この記事ではLiftoffAdColonyFyberSingular, Vungleによるデータをもとに、4月26日から5月9日までの2週間で寄せられた以下の質問にお答えします。
本日以降は、上記各社にて数週間ごとにデータを公開し、iOS 14.5による変更点やパフォーマンスに対する影響の最新情報をお知らせする予定です。

ユーザーはiOS 14.5にアップデートしていますか?

リリースから2週間以内のデータでは、iOS 14.5の普及率は平均12.9%でした。
配信インプレッション別ではLiftoffとVungleでそれぞれ13%と12.5%という結果が出ています。配信広告リクエストはやや低く、AdColonyが11.5%、Fyberが13%でした。新しいiOSのインストールのみを個別に計上した場合の普及率は14.92%でした(Singular)。

どれぐらいのユーザーがIDFAを共有していますか?

Singularのデータでは、iOS 14.5 アプリのインストールの16.8%でATTが実装されており、ユーザーがIDFAの共有をオプトインしたことが分かります。AdColonyのレポートではこの割合は高く、リクエストの36.5%にデバイスIDが含まれていました(AdColonyの14.5に準拠したSDKにより生成された、14.5での広告リクエストに基づくデータ)。

広告支出の変化は?

iOSの広告支出の変更についてのレポート内容は、アライアンスのパートナーにより異なる結果となりました。一部のレポートでは、支出は2.51%(AdColony)~3.59%(Singular)の幅で減少したと報告されています。一方、VungleのデータによるとiOSでの支出は3.32%増加しています。

各社すべてにおいて、iOS 14.5のリリースに続く形でここ2週間でAndroidでの支出が増加したと報告しています。これらのレポートには、Liftoff(8.29%増加)やVungle(21%増加)によるものも含まれます。
この傾向をみると、iOSとAndroidの数字を合わせた場合、マーケターはAndroid 側によりユーザー獲得により多くのコストを寄せていることが伺えます。

広告費の変化は?

iOS 14.5におけるCPMの早期データ(AdColony)では、CPMが2.4%(Liftoff)~8.73%減少したことが示されていました。この見解はFyberのレポートでも同じです。「広告主の中にはすでにIDFAレスの低価格かつ大規模なインベントリを活用している企業もいる」とFyberのマーケティングVPを務めるイタイ・コーヘン氏がデータとして示しています。

CPMは短期的に減少すると予測されますが、各社では「iOS 14.5にアップデートするユーザーが増え、マーケターがIDFAレスのトラフィックへの支出に慣れてくるに従って単価は上がる」と考えています。

今後の動きについて

今後についての明確な見通しを立てていないマーケターの方々がほとんどかもしれませんが、iOS 14.5による影響は現時点では小規模にとどまっています。
今後、数週間経つと、iOS 14.5へのアップデートは確実に(そして急速に)増え、支出傾向やオプトイン率などに関するより多くのデータを収集できることでしょう。
今のところ、IDFAについてはそこまで気にするべき重大な問題ではないと考えてよさそうです。